昨年度採択された「沖縄科学技術イノベーションシステム構築事業」の成果報告が行われ、厳正なる審査の結果、事業の継続が決定しました。
当研究室、琉球大学農学部、(株)石川酒造場では、これまでの共同研究において、泡盛蒸留粕から製造されるもろみ酢をもとに、新規乳酸菌発酵飲料(美らBio)を開発しました。ここで得られた貴重な知見を基盤として、泡盛蒸留粕から新たな栄養補助食品素材の開発に挑戦しています。
泡盛蒸留粕の固形部には、多量のタンパク質および食物繊維が含まれています。泡盛蒸留粕に各種酵素を作用させて、アミノ酸・ペプチド・オリゴ糖を調製し、高齢者向けの栄養補助食品素材(タンパク質摂取補助、腸内環境改善、高血圧予防)として活用することを研究の目的としています。
研究課題:
泡盛蒸留粕を用いた高齢者向け高機能栄養補助食品の開発
研究期間:
令和2年7月~令和4年2月(今回、2年目の継続が決定)
研究体制:
琉球大学農学部 平良東紀 教授、大西竜子 准教授、上地敬子 助教
株式会社石川酒造場 上間長亮 研究員
東京工科大学応用生物学部 野嶽勇一