Tokyo University of Technology Nodake-lab

研究室概要

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はじめまして、東京工科大学 応用生物学部 生化学研究室の野嶽勇一です。
これまでの経歴を簡単に紹介します。おいしいものに溢れる博多で、9年間の大学・大学院生活を送りました。学位取得後は、関西の研究所(2カ所)にて修行を積みました。その後、有名なテーマパークのお隣にある大学や魚や恐竜の研究が盛んな大学において教育・研究活動に取り組みました。一緒に頑張ってくれた多くの学生の皆さんとの別れは辛いものがありましたが、2018年4月に新たなご縁をいただきまして、当研究室に着任しました。自分の人生が果たしてどこに向かっているのか些か不安にもなりますが、目の前の課題に対して必死にモガいていきたいと思っています。

さて、大きな魅力でいっぱいの小さな世界に関するお話を少々。私たちの身体には数多くの細菌が生息していることを知っていますか? これらの細菌は「常在菌」と呼ばれ、私たちの健康状態に深く関わっています。常在菌の中でも特に有名なのが、腸に1,000兆個以上も存在している「腸内細菌」です。腸内細菌の中には乳酸菌やビフィズス菌のように、腸内の環境を整えるはたらきをもつ、いわゆる「善玉菌」がいます。これらの善玉菌は免疫力を高めたり、コレステロールを減らしたりすることにもパワーを発揮して、私たちを支えてくれています。生きた善玉菌を含むプロバイオティクス(ヨーグルトなどの発酵食品)や善玉菌のエサ的なプレバイオティクス(食物繊維やオリゴ糖等)に分類される食品が数多く市販されていますので、食べる機会を増やしていきたいですね!

最近では、皮膚に生息する「皮膚常在菌」の存在も注目されています。皮膚常在菌の中にも、皮膚の健康状態に貢献する心強い善玉菌がいるのです。表皮ブドウ球菌です! 表皮ブドウ球菌(画像)は古くなった皮脂を、皮膚に潤いを与えたり肌荒れを防いでくれたりする物質に変えてくれます。表皮ブドウ球菌には「美肌菌」というニックネームが付けられているように、まさに「天然のスキンケアクリーム」を作ってくれるのです。艶やかで健康的な肌づくりのために、美肌菌にも注目してみましょう!

このように、おなかや肌の状態を改善する上で、常在菌と善玉菌の関係は大変重要です。当研究室では善玉菌が示す有用作用を解析し、そのパワーを活用して常在菌全体を好ましい状態に改善するための食品研究やスキンケア研究に挑戦しています! これまでに、乳酸菌が産生する物質がガン細胞の増殖や肝障害の進行を抑制することを見出しました。また、脂質代謝や薄毛、アレルギーに対する有効性も示しています。腸内細菌叢の制御をはじめとした作用機序の解明に関する研究成果も得ています。また、「自分の美肌菌」を「直接的に活用」した新しいスキンケア法(「美肌菌戻し法」と命名)を構築し、世界初の美肌菌化粧品の開発にも至っています。現在は、アトピー性皮膚炎に対する美肌菌の応用研究にも奮闘中です。

常在菌、乳酸菌、美肌菌、発酵食品、機能性食品、スキンケア、皮膚科学等をキーワードとして、以下の3つの研究テーマに取り組んでいます。
① 乳酸菌生産物質や発酵食品が示す有用作用の解析と応用
② 美肌菌の機能性を活用した新規スキンケア法の構築と応用
③ 既存の食品や地域の特産品が示す新たな健康機能性の発見と活用
これまでに得た知見をもとに、多くの食品・飲料・化粧品メーカーとの間で製品開発を目的とした助言・技術支援や産学共同研究にも積極的に取り組んでいます。

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