Tokyo University of Technology Nodake-lab

おなかの中から美肌をつくる!(インナービューティー)

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当研究室の最近の研究では、発酵食品(豆乳の乳酸菌発酵物,もろみ酢の乳酸菌発酵飲料)や一部の生薬が有用菌の増殖を促進するプレバイオティクス作用を示し,かつ抗酸化活性を示すことを明らかにしています。インナービューティーを目的として摂取する食品としては、腸内フローラを構成する細菌の割合を好ましい状態に変動させて、有害菌が産生する有害物質を減少させる必要があります。したがって、上記の発酵食品や生薬のように,腸内フローラに対してプレバオティクス作用(あるいはプロバイオティクス作用)を示すことが重要となります。また,これらの食品には食物繊維が豊富に含まれていることから、単に有用菌の増殖を促すだけでなく、腸の蠕動運動を活発にして便通を改善することも期待できます。

腸内の有害物質としては、有害菌が産生した代謝産物、食品に含まれている残留農薬や食品添加物、重金属やプラスチック等が挙げられますが、食物繊維にはこれらの有害物質を絡め取る(吸着)作用があります。体内の有害物質の大部分が排便や排尿を介して排出されることを鑑みると、排便を促して有害物質の排出効率を高める作用、すなわち食品のデトックス作用の意義が明確になります。さらに、上記の発酵食品や生薬等は抗酸化作用を示すため、有害物質の中でも特に活性酸素種を直接的に消去することができるため、老化や細胞のがん化を未然に防ぐことも期待されています。このように当研究室の研究例では,食品の3つの健康機能性(プレバイオティクス作用,デトックス作用,抗酸化作用)が組み合わさることによって、血液に移行する有害物質が減少することが示唆されています。

インナービューティーに寄与する食品の健康機能性は限定されるものではなく、身体の内部から皮膚へ向けて作用していくというベクトルの向きが重要となります。皮膚では新陳代謝が盛んなため,このベクトルの向きが健やかな皮膚づくりの上で極めて有利にはたらくと考えられます。従来のスキンケア製品の開発では、皮膚を平面的なものとして捉え,その表面を美しく整えることに重点が置かれてきました。現在ではシワやシミに対するスキンケア製品に代表されるように、皮膚を奥行きのある三次元的な構造として捉え、より奥深くの領域までケアすることが可能になりました。今後はさらにその先の腸内フローラや腸内環境を意識して、機能性食品とスキンケア製品の両活用によって皮膚を上下から総合的にケアすることが重要になると考えます。

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